【韓国ドラマ】Netflix独占配信中『還魂(かんこん)』シリーズレビュー

非地上波で放送された際には、初回から高視聴率をマークし続け、最高視聴率は9.25%を記録し、最終回を迎えた大ヒット韓国ドラマ『還魂(かんこん)』。人気脚本家であるホン姉妹による複雑な設定ながらコメディとアクションが取り入れられた魅力的な脚本と、大胆にCG演出を取り入れた映画のような映像が話題になりました。

現在、『還魂(かんこん)』は、シリーズ1から2全話がNetflixで独占配信中です。今回は、そんな話題の『還魂』について紹介していきます。

Contents

作品情報

  • 放送期間:<シーズン1> 2022年6月18日~8月28日、<シーズン2> 2022年12月10日~1月8日
  • 話数:全30話
  • 原題: 환혼(還魂)
  • 監督:パク・ジュンファ
  • 脚本:ホン・ジョンウン、ホン・ミラン
  • 制作:スタジオドラゴン

ドラマ完全オリジナル作品である本作。ファンタジーでありながら時代劇の要素もあり、複雑な設定をコメディ要素やロマンス、アクションを含んだことで視聴者を飽きさせないという、ホン姉妹の脚本の凄さが光る作品です。また『愛の不時着』や『ヴィンチェンツォ』など、日本でも有名なタイトルを制作したスタジオドラゴンの手がける作品とあって、注目度の高い作品です。

『還魂』クリップ映像 – Netflix

『還魂(かんこん)』のあらすじ

天下一の殺し屋とも称されるナクスは、絶体絶命の場面で、幻魂術と言われる「自分の魂を他の人間の中に移す」術で、ムドクという盲目の少女の中に魂を宿らせます。しかし、ムドクの体はあまりに病弱で思い通りに動けなくなってしまいました。

そこで、自分の運命を変えたいと願うウクと出会い、ムドクは「とある契約」をウクと結ぶのでした。

『還魂(かんこん)』の登場人物とキャスト

『還魂(かんこん)』の主要登場人物とキャストを紹介していきます。

チャン・ウク(イ・ジェウク)

テホ国のチャン家の子息で、喧嘩っ早く横暴な性格の問題児。天下一の殺手であるムドクに出会ったことで、人生を変えていきます。

テホ国の名門チャン氏の息子である主人公・チャンウクを演じるのは、俳優のイ・ジェウクです。イ・ジェウクは、2018年ドラマ『アルハンブラ宮殿の思い出』でデビューし、その後、高校生から30代までの幅広い年齢を演じ分けてきた実力派です。代表作は、ドラマでは、2019年『検索ワードを入力してください:WWW』、2020年『天気が良ければ会いに行きます』『ドドソソララソ』、映画では、2019年『長沙里:忘れられた英雄たち』があります。

イ・ジェウクのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):이재욱
  • 生年月日:1998年5月10日(2023年6月現在25歳)
  • 身長:187cm
  • 所属事務所:CJeS STUDIOS

ムドク(シリーズ1:チョン・ソミン、シリーズ2:コ・ユンジョン)

ムドクは、本来は盲目のか弱い女性だが、その魂は天下一の殺手であるナクスです。ナクスは『還魂術』によってムドクの体に入ったが、貧弱なムドクの体を扱いきれずにいます。後にウクの秘密の師匠となります。

ウクの従者で秘密の師匠であるムドクを演じるのは、女優のチョン・ソミンです。チョン・ソミンは、デビュー作である2010年のドラマ『赤と黒(原題:悪い男)』で主人公の相手役ホン・モネの演技が高い評価を得て、その後、日本の漫画をドラマ化した韓国版『イタズラなKiss』のヒロイン、オ・ハニ役で一躍注目される女優になりました。代表作には、ドラマ2017年『この恋は初めてだから』や2018年『空から降る一億の星』があります。

チョン・ソミンのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):정소민
  • 生年月日:1989年3月16日(2023年6月現在34歳)
  • 身長:163cm
  • 所属事務所:THカンパニー

シリーズ2では、ムドクのキャスティングが変更になり、コ・ユンジョンが演じます。コ・ユンジョンは、シリーズ1では、ムドクの中の魂であるナクスを演じているので、キャスティング変更を知らないと混乱するかもしれません。

コ・ユンジョンは、モデルとして活躍し、ロッテリアのCMにも出演しています。その後も2019年ドラマ『彼はサイコメトラー』や2020年に歌手のイ・スンチョルの『ネガ マニ サランヘヨ』のMVに出演するなど話題を呼んでいます。

コ・ユンジョンのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):고윤정
  • 生年月日:1996年4月22日(2023年6月現在27歳)
  • 身長:167cm
  • 所属事務所:MAA

ソ・ユル(ファン・ミンヒョン)

テホ国のソ家の1人。才色兼備で純情無垢な性格で、完璧と思われる反面、驚くと方向音痴になるという面もあります。幼少期に会ったナクスに思いを寄せています。

名家ソ氏の天才貴公子ソ・ユルを演じるのは、歌手であり俳優のファン・ミンヒョンです。ファン・ミンヒョンは、ボーイズグループ「NU’EST」のメンバー。デビュー曲は2012年『Face』。俳優としての代表作は、2020年ドラマ『LIVE ON』があります。日本語が堪能で、2017年日本で開催された「MAMA」は、日本語で受賞の挨拶をしています。

ファン・ミンヒョンのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):황민현
  • 生年月日:1995年8月9日(2023年6月現在27歳)
  • 身長:181cm
  • 所属事務所:PLEDISエンターテインメント

コ・ウォン(シン・スンホ)

テホ国の王子。寛大で優しい君主であろうとするも、意地悪く人間らしい性格です。特にムドクに対して心を開いており、ピンチの場面で助けることもあります。

テホ国の王子コ・ウォンを演じるのは、俳優のシン・スンホです。モデルから転身した期待の俳優で、ドラマの代表作には、2018年『A-TEEN』や2019年『A-TEEN シーズン2』『十八の瞬間』『好きなら響く』、2020年『契約友情』、2021年『D.P. -脱走兵追跡官-』があります。

シン・スンホのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):신승호
  • 生年月日:1995年11月11日(2023年6月現在27歳)
  • 身長:187cm
  • 所属事務所:STARSHIPエンターテインメント

キム・ドジュ(オ・ナラ)

チャン家の執事で、気の強い性格ですがウクには甘い。ウクにとっては母親代わりのような存在です。

チャン氏を仕切る実力者キム・ドジュを演じるのは、女優のオ・ナラです。オ・ナラは、1997年ミュージカル『シムチョン(沈清)』でデビュー。その後、2018年の大ヒットドラマ『SKYキャッスル』で知名度をあげ、一躍有名女優になりました。代表作には、ドラマ2016年『オクニョ 運命の女』や2017年『シカゴタイプライター』、2018年『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』や2020年『ミリオネア邸宅殺人事件』(十匙一飯)があります。

オ・ナラのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):오나라
  • 生年月日:1974年10月26日(2023年6月現在48歳)
  • 身長:164cm
  • 所属事務所:Management AM9

チャン・ガン(チュ・サンウク)

ウクの父親であり、チョンブ館の主。ウクを親友のジンに託します。

ウクの父親でありチョンブ館の主人チャン・ガンを演じるのは、俳優のチュ・サンウクです。チュ・サンウクは、1999年に俳優デビューするものの、注目されない時期が長く続きました。しかし、2010年『ジャイアント』の室長役で存在感を発揮し、人気が急上昇しました。代表作には、ドラマ2011年『特殊事件専門担当班TEN』や2013年『グッド・ドクター』、2018年『大君―愛を描く』があります。

チュ ・サンウクのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):주상욱
  • 生年月日:1978年7月18日(2023年6月現在44歳)
  • 身長:180cm
  • 所属事務所:Madinエンターテイメント

チン・ホギョン(パク・ウネ)

チンヨ院の院長。母系継承を続けているチン家の首長。王室も恐れるほどの力を保持しています。

チンヨ院の院長チン・ホギョンを演じるのは、女優パク・ウネです。パク・ウネは、1998年に映画『チャン』でデビュー。その後、2003年のドラマ『チャングムの誓い』が世界的に大ヒットしたことで海外からも注目されている女優です。代表作は、2003年『チャングムの誓い』、2008年『イ・サン』、2010年『ピンクのリップスティック』、2017年『青の食堂』、2021年『恋慕』などがあります。

パク・ウネのプロフィール

  • 名前(ハングル表記):박은혜
  • 生年月日:1978年2月21日(2023年6月現在45歳)
  • 身長:164cm
  • 所属事務所:SKYE&M

『還魂(かんこん)』に対するネットの評判は?

『還魂(かんこん)』は視聴者からどんな評判なのでしょうか。ネットの声を一部紹介します。

https://twitter.com/Sa_TsuKi25131/status/1612460108734431232

https://twitter.com/Kana_DramaDiary/status/1612236222449188865

『還魂(かんこん)』のレビュー・総評

歴史に存在しない架空の場所を描いた時代劇風のファンタジーロマンスであり、『還魂術』という特殊な設定と複雑なストーリーは、始めこそ難しいと感じる人も多いようで。しかし、そこはさすがの脚本で、コメディやアクションの要素がほどよく配合されており、違和感なく楽しめます。あまりの面白さに一気見してしまうこと間違いなしの作品です。

投稿者 mutta