【アニメ映画レビュー】インサイド・ヘッド:ハンカチ必須の心温まるストーリー

【アニメ映画レビュー】インサイド・ヘッド:ハンカチ必須の心温まるストーリー

時間があったので、久しぶりにアニメを見たくなり、以前見れなかった『インサイド・ヘッド』を手に取ってみました。ディズニー&ピクサー 映画は、本当に久しぶりです。視聴前は、子ども向け映画なのかと思ってタカをくくっていたら、次第に涙が溢れてくるじゃないですか。年齢のせいもあるかもしれませんが、いやぁ泣けました。みなさんも、ご覧になる際は一応ハンカチを用意しておくことをおすすめします。それではまずは作品情報から。

 

目次

Contents

インサイド・ヘッド 作品情報

制作年

2015年 (ピクサー長編アニメーション20周年の記念CGアニメーション)

上映時間

94分

ジャンル

ファンタジー、ヒューマンドラマ、アニメ

監督

ピート・ドクター

キャスト

ヨロコビ:エイミー・ポーラー(竹内結子)

カナシミ:フィリス・スミス(大竹しのぶ)

ビンボン:リチャード・カインド(佐藤二朗)

ビビリ:ビル・ヘイダー(落合弘治)

イカリ:ルイス・ブラック(浦山迅)

ムカムカ:ミンディ・カリング(小松由佳)

ライリー:ケイトリン・ディアス(伊集院茉衣)

ママ:ダイアン・レイン(田中敦子)

パパ:カイル・マクラクラン(花輪英司)

 

あらすじ

ライリーは、笑顔が素敵な活発な11才の女の子。彼女の頭の中には5つの感情が存在する。ライリーを楽しい気持ちにすることが役割のヨロコビ、嫌いなものを拒絶する役割のムカムカ、腹が立った時に怒りを爆発させる役割のイカリ、危険からライリーを守る役割のビビリ。でもライリーを悲しませてしまうことしかできないカナシミの役割だけは謎に包まれている…。そんな感情たちは、頭の中の司令部で、ライリーを幸せにするため日々奮闘していた。

ある日ライリーは、住み慣れた大好きなミネソタを離れ、見知らぬ街サンフランシスコで暮らし始める。不安定になった彼女の心は、感情たちに思わぬ大事件を起こす。転校先の教室で自己紹介をしているその時、カナシミがミネソタでの楽しかった≪思い出ボール≫に触れてしまい、ライリーは泣きじゃくってしまう。自身でもワケがわからぬカナシミの無意識にボールに触れてしまう衝動により、ついにヨロコビとカナシミは司令部の外に放り出されてしまう!

2つの感情を無くしてしまったため、頭の中の世界は異変の兆しを見せ始め、2人は巨大迷路のような≪思い出保管場所≫に迷い込み、ヨロコビ不在の司令部も大混乱となる。その頃ヨロコビとカナシミは自分たちも今まで見たことが無かった驚きと色彩に満ちた世界で大冒険を繰り広げていた。―司令部を目指してライリーを再び笑顔にするために!

 

インサイドヘッド 感想・考察

主役は個性豊かな…っていうか感情なのでそりゃ豊かじゃないと困りますよね。5つの重要な感情のヨロコビ、ムカムカ、イカリ、ビビリとカナシミ。まずはピクサー 映画だけあってキャラクターがかわいいです。クラスに必ず居そうなタイプですし。人間の成長に欠かせない感情の発達が、とてもわかりやすく描かれているなぁというのを感じましたね。実際には、大人になるにつれて、もっとたくさんの感情が産まれてきて、単純な構造ではなくなっていくでしょうが…。目に見えない頭の中で起っていることをアニメで表すことで子どもでもわかりやすいのではないかと感じました。エンドロールでは、小学校の先生や、おしゃれなクラスメイト、犬や猫に至るまでいろんな人の頭の中が覗けるのですが、この発想は心理学的に見てもすばらしい描き方なんだそうですよ。

また、現代において他者との関わり方は複雑さを増していますが、映画の中で描かれている共に旅をしていくヨロコビとカナシミは実際に自己完結型の感情ではなく、表現することで誰かと共有できる感情ですよね。こういった感情を表にだし共有することで、信頼を得ることができると言われているので、私たち大人にとっても、学べる部分がある映画になっています。~これはあなたの物語〜というフレーズにも納得ですね。人間は、この感情とともに成長していきます。大人になると、感情は複雑になりますが感情と共に成長していくことに変わりはありません。映画の中のライリーもカナシミの存在を知ることで、成長しそして感情をコントロールできるようになっていきます。現実とリンクしている部分に心を揺さぶられるのかもしれませんね。

 

インサイド・ヘッド トリビア

日本のタイトルは『インサイド・ヘッド』で”頭の内側”と訳せます。これはヨロコビ、ムカムカ、イカリとビビリ、そしてカナシミと5つの感情がライリーの頭の中にあることからそのままタイトルになったそうです。それに対して、原題は『Inside Out』で”表裏””裏返し”という意味で、5つの感情それぞれが他の感情の裏返しであることからこのようなタイトルになったそうです。作中にもこのフラグがあるので回収してみると楽しいですよ。また、国によってのタイトルの違いも面白いですね。

5つの感情のキャラキャラクターにはそれぞれにモデルがいるそうなんです。ヨロコビは『星』、ムカムカは『ブロッコリー』、イカリは『耐火レンガ』、ビビリは『神経』、そしてカナシミは『涙』なんだそうです。モデルの面影が分かりますか?それから、日本語訳ではライリーが苦手な食べ物は『ピーマン』になっていますが、オリジナルでは『ブロッコリー』になっています。この違い、実は、日本の子ども達の苦手な野菜と、アメリカの子ども達の苦手な野菜の違いなんです。しかもムカムカのモデルもブロッコリー。セリフのピーマンは製作者側の意向だそうで、細かい部分までこだわっているのが分かりますね。

 

最後に

『インサイド・ヘッド』気になりましたか?アニメとして純粋に楽しむのもいいし、心理学的なアプローチで見るのも面白いと思います。そうそう!ライリーの小さい頃の声、ピクサー映画好きなら、誰の声かわかるかもしれませんね。誰の声かって?答えは『インサイドヘッド』を見て確認してみてください。

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