注目のミュージカルアニメ映画『犬王』について

注目のミュージカルアニメ映画『犬王』について

注目のミュージカルアニメ映画『犬王』について

日本の伝統芸能「能」が、観阿弥・世阿弥によって大成されたことは有名ですが、実は同じ時代に民を熱狂の渦に巻き込んだ「犬王」という能楽師がいたことはご存じですか?しかし彼の記録はほとんど残っていません。

そんな謎につつまれた犬王にスポットライトを当てた映画が2022528日(土)から全国の映画館で公開されています。

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アニメ映画「犬王」の映画情報

  • 監督:湯浅政明
  • 脚本:野木亜紀子
  • 声の出演:アヴちゃん(女王蜂)、森山未來ほか
  • 上映時間:2時間11
  • 公開日:2022528日(土)

アニメ映画「犬王」は。室町時代に活躍した実在の能楽師・犬王と、名もなき琵琶法師・友魚の友情の物語。『平家物語』を主軸に、古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」を鬼才・湯浅政明が見事に映像化に成功。600年の時を超えた長編ミュージカルアニメです。

あらすじ

それは室町時代。平家滅亡とともに海に眠った三種の神器の一つ「剣」を探したことで呪いを浴び、両目の視力を失ってしまった友魚は都へ向かう道中で琵琶法師に弟子入りし、その後は琵琶の弦を弾きながら生きていた。

都へとやってきた友魚は、その顔を瓢箪の面で隠している犬王と出会う。猿楽一座に生まれたものの、その異様な風貌から周囲に忌み嫌われていた犬王。出会うと同時に友魚は琵琶を奏で、犬王は舞を披露する。二人は、名を交わすわけではなく、琵琶と舞でお互いを知る。ぴたりとあう呼吸とその世界感に、運命を感じる二人。瞬時に意気投合した二人は、乱世を生き抜くバディとなることでお互いの才能を磨き上げ、これまでにいなかった唯一無二の表現者として都の民を熱狂させていく。

湯浅政明×野木亜紀子のタッグで送る「犬王」の4つのみどころ

豪華すぎるスタッフとキャスト

監督は、「夜は短し歩けよ乙女」など、独自のダイナミックな表現によりアニメ界の賞を次々と受賞する鬼才・湯浅政明監督。脚本は、TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの人気作を手掛ける野木亜紀子さんが務めます。

また、カリスマ性のある圧倒的な歌唱力で民衆を虜にする犬王を演じるのは、バンド「女王蜂」のボーカル・アヴちゃん。そして琵琶法師・友魚を演じるのは、ダンスと歌のセンスに定評のある実力派俳優・森山未來さんです。脇役の声優のキャストには柄本佑さん、松重豊さん、津田健次郎さんと名優ばかりを起用しているところも見逃せません。

この異色で最強のメンバーたちが、独創性と圧倒的な世界観を作り上げています。

まるでロックフェス!?

「犬王」では、琵琶が奏でる音を現代風にアレンジしています。それはまるでロックフェスにいるかのような感覚。リズムに合わせて、思わず踊り出しそうになってしまいます。作中で民衆が熱狂していくと同時に、映画館の観客の気持ちも高まっていき、あたかも一緒にライブを楽しんでいるような状態になります。

アヴちゃんの圧倒的な歌唱力

犬王は、カリスマ性があり、才能にあふれた存在。歌声だけで、これを表現するのは難易度が高く、もし失敗すれば、この犬王はまったく説得力のないアニメとなっていたでしょう。しかし、犬王を演じたアヴちゃんは、まさに犬王そのもの!猛々しい狂気と色気の入り混じった歌声に、一気に虜となってしまいます。違和感なく、これほど役にハマり、魂を吹き込むことのできるアヴちゃんの表現力と歌唱力に衝撃を受けることでしょう。この作品を観ることで、きっと「女王蜂」のアヴちゃんも聴いてみたくなるはずです。

日の当たらない存在だからこそ勇気づけられる

室町時代は、生まれによって、その人の運命が決まってしまう時代。疎まれ、孤独で日の当たらない場所にいる主人公が、ふとした出会いをきっかけに、自分たちの力で運命を切り開き始めます。その姿に、「自分の思うままに生きろ」というメッセージを感じ、勇気づけられす。この映画を観ることで、人生観が変わる人も出てくることでしょう。

まとめ

今回は、アニメ映画「犬王」についてまとめました。人気を博したものの記録が残っていない犬王について、今回独自解釈で現代風のロックスターとして描かれています。普段音楽や時代劇を観ない人でも楽しめる内容となっています。ぜひ映画館で、固い友情で結ばれ、時代を一気に駆け抜けた2人の物語と、パワーあふれるポップな世界を堪能してくださいね!

 

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