キョンシーやテンテンと言えばピンとくる!『霊幻道士』と『幽幻道士』は知る人ぞ知るアクションホラーコメディ映画ですよね。
1885年に『霊幻道士』の1作目が公開されてから2019年まで数多くのシリーズが造られていることをご存じですか?
『来来キョンシーズ』ってなに?なんて、あまりにたくさんありすぎてどこから手を付けようかと迷いますよね。
実はシリーズものの場合、見る順番によって面白さが全然違ってくるのです。
今回は『霊幻道士』と『幽幻道士』や『来来キョンシーズ』のシリーズを最大限楽しく見る順番をご紹介したいと思います。
[chat face=”images.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]キョンシーシリーズにオススメの見る順番があるなんて知らなかったー!しっかり押さえておこう![/chat]
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『霊幻道士』を見る順番でオススメは?
林正英先生と許冠英先生の命日という事で霊幻道士を見る😃いつもは日本語吹替えで見てるけど今日は広東語音声の日本語字幕で見てるけど、DVDの字幕は何か違和感が、VHSの字幕の方を何回も見てたせいかな🤔 pic.twitter.com/CFOhxJbUOi
— choden(RYO) (@CYODEN) November 8, 2020
香港映画『霊幻道士』シリーズが流行ったのは今から約30年前ですが、近ごろ密かに人気が復活!?しているようですね。
最初に公開されたのが1985年なので、子供の頃に見て懐かしさから再視聴する方も多いとか。
でも、いざレンタルするときにずらっと並んだシリーズを目前に見る順番に迷ったことはありませんか?
そんな方のために、これから『霊幻道士』シリーズの歴史を紐解いて「どれから見たらいいのか」を解説していきます。
[chat face=”akuma-350×350-1.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]ケースを見ているうちに、どれにしようか迷っちゃうんだよね~![/chat]
『霊幻道士』には元祖がある!
「妖術秘伝・鬼打鬼」
サモ・ハン・キンポーのキョンシー映画の元祖的作品
そう、ラム・チェンインがかっこいいしかわいい映画だw
ざんばら髪になるとセクシー度アップだよ?
アクション、コメディ、ホラーとバランス良いので好き。
浮気した嫁をボッコボコにしてしまうとこも良いねw pic.twitter.com/voPIE4pIfE— あ・い (@a_i_sh) November 1, 2016
キョンシーと言えば『霊幻道士』、この映画がキョンシーシリーズの始まりだと思いますよね。
確かに『霊幻道士』のタイトルからキョンシーの認識度が高くなっていますが…
実は『霊幻道士』より以前に元祖とも言える映画が存在することをご存じですか?
その元祖映画は1980年に香港出身のアクション俳優で映画監督のサモ・ハン・キンポーさんが中国古来の妖怪を題材に今までにないアクション×ホラー映画として製作しました。
どんな映画かというと…?
【キョンシーシリーズの元祖映画】
- 『妖術秘伝・鬼打鬼』:1980年→コメディー性が少なく非常に怖い
- 『霊幻師弟』:1982年→カンフーキレキレ・アクションコミカル・サモ主演
- 『霊幻百鬼』:1984年→地味・昔の怪談風
この3作を「霊幻道士元祖3作」や「サモハンホラー3部作」と呼ぶ
いかがでしょう?2作目からはタイトルに『霊幻道士』の兆しが見えていますね。
3作目の『霊幻百鬼』は霊幻シリーズのルーツで、キョンシーブームの火付け役になった作品です。
そして、この「元祖3部作」の中でオススメはやはり1作目の『妖術秘伝・鬼打鬼』!最初の作品ゆえ、サモハンさんの気合が感じられます。
サモ・ハン・キンポーさんのアクション×ホラーは新しい試みとして、当時の香港映画界で大変注目されているのです。
[chat face=”amagappapiyo-350×350-1.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]1980年当時は世界的にも有名な『13日の金曜日』や『エルム外の悪夢』などの怖~いホラーがヒットしていたので、その影響で「サモハン3部作」がつくられたのかも![/chat]順番としては…『霊幻道士』シリーズの起源、「サモハンホラー3部作」を『霊幻道士』より先に見るのがオススメですね!
『霊幻道士』を見るならこの順番がオススメ!
20.霊幻道士3
ラム先生のアクション見るならコレ! https://t.co/YiJG4z8T5o— ゆきし🐙 (@yukishi19521227) January 31, 2018
さあ、元祖映画で下地ができたところで次にオススメなのはズバリ『霊幻道士』です。
念のためですが「霊幻シリーズ」は大人気のヒロイン「テンテン」は出てきません。(「テンテン」ファンの方に参考まで)
『霊幻道士』シリーズは1986年~1993年までに9作と2013年~2019年の4作に分けられます。
「元祖映画サモハン3部作」の次に見るなら、1986年~1993年までのシリーズを連続で見るのがオススメです。
このシリーズは番号が付いているものと副題だけのものがごっちゃなのが迷う原因!(ヒットしすぎて終われず作り足したから?)
なので、順番を整理してみました。
【この順番で『霊幻道士』を見よう!】
- 霊幻道士:1986年
- 霊幻道士2 キョンシーの息子たち!:1986年
- 霊幻道士3 キョンシーの七不思議:1987年
- 霊幻道士完結篇 最後の霊戦:1988年→DVDが人気
- 霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!:1989年→衣装が人気
- 新・霊幻道士 風水捜査篇:1990年
- 霊幻道士6 史上最強のキョンシー登場!!:1992年
- 霊幻道士7 ラストアクションキョンシー:1992年
- 霊幻道士 ザ・ムービー 空飛ぶドラキュラ・リターンズ:1993年
9本もありますが…(汗)この順番で見ていくと流れがしっかり掴めて、より面白く見られるでしょう!
それにしても、このシリーズはほぼ毎年製作、年に2回も製作されているものまで!?
キョンシーブームは偉大だったんですね~(驚)
近年に製作された『霊幻道士』の続編は?
「霊幻道士Q」やっと観た〜!
評判どおり、ストーリーもカンフーアクションもイマイチだけど、ラム・チェンイン亡き後に霊幻道士の続編が続いているのが嬉しい。
弟子のチュウサム役だった、チン・シウホウが師匠役っていうのも良い!
キョンシーの扱いが幽幻道士っぽかった?
次は霊幻道士X観ないと! pic.twitter.com/NFj3cI43JI— もん太郎@ピコ☆コピ主催者のヒト科 (@montarou_kona) April 9, 2020
先程も少し触れましたが、2013年~2019年の近年に製作された『霊幻道士』シリーズがあります。
このシリーズは、過去のシリーズを製作した監督やキャストの遺志を継いで正統な続編として造られました。
また、以前に道士の弟子だったキャストが道士に昇格して再登場しているようです。
近年製作のシリーズはどれかと言うと…
【近年の『霊幻道士』はこれ!】
- 霊幻道士 こちらキョンシー退治局:2017年→過去シリーズの1、5、7と関連
- 霊幻道士Q 大蛇道士の出現!:2018年→過去シリーズの1、5、7と関連
- 霊幻道士Ⅹ 最強妖怪キョンシー現る:2019年→1作目から弟子の「チュウサム」役で出演していたチン・シュウホウが道士役で登場
※通の中では「新・霊幻道士」と呼ばれている。
2017年~の3作で、同じ『霊幻道士』シリーズですが…
1.過去のシリーズ(1985~1993年)に関連性があり、リメイク的
2.作品として各々が独立しているが正統な続編
を考えると…『霊幻道士』の過去のシリーズ(1985年~1993年)を見た後に見ると関連しているところが結びついて面白い!という効果があります。
- 『キョンシー』:2013年
2000年代製作なのに、なぜこの作品だけ別なのか…?実は製作方針が異質なのです。
『霊幻道士』のオマージュとも言える作風で、芸術性が高いことで評価されているのがこの作品です。
[box04 title=”【ここに注目!!】”]- ダーク・ホラーとしてリブート(再製作)→いつものキョンシーとは違った新しい感覚
- 監督:ジュノ・マック→香港のアーティスト
- プロデューサー:清水崇→『呪怨』シリーズの監督
なんと、2013年の第26回東京国際映画祭に『リゴル・モルティス/死後硬直』の邦題で公開されています。
[chat face=”achii-350×350-1.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]ちょっと、今までのと違う雰囲気だけど、過去の『霊幻道士』シリーズに出演したキャストも多数出演!主題歌に挿入歌『鬼新娘』も使われているよ![/chat]2013年製作『キョンシー』は、過去の『霊幻道士』と近年製作の『霊幻道士』を見てから見るのがベターでしょう。
『霊幻道士』シリーズを見る順番はここまでになりますが、いかがでしたか?
次はヒロイン「テンテン」が登場する『幽幻道士』シリーズと『来来キョンシーズ』の解説に入ります。
来来キョンシーズと幽玄道士シリーズも併せて解説!
キョンシーがトレンド入りしてた!
キョンシーと言えば、僕としてはテンテンなんだよなー。小学生の頃に流行ってて、うちの学校では「霊幻道士」より「幽幻道士」の方が断然人気あったなー
派生のドラマ、来来キョンシーズもスゴく大好き! pic.twitter.com/YuInhPv4xM
— ひろ@今夜、宇宙の片隅で (@hiro08231207) October 31, 2020
『霊幻道士』シリーズを全て制覇したところで、だんだん中毒性になってきた!かもしれませんが…(笑)
次にオススメの作品は『幽幻道士』ですが、よく聞く『来来キョンシーズ』は一体どのシリーズなのか気になりますよね。
ここからは『幽幻道士』と『来来キョンシ―ズ』についてと、どれから見るのがオススメなのかを解説していきます。
[chat face=”piyotube-350×350-1.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]そもそも『幽幻道士』と『霊幻道士』との関連性はどうなんだろうね?[/chat]
『幽幻道士』は亜流作品だった!
幽幻道士は1~3までが連作で、4と新、霊幻少女はキャラの設定を変えた独立作品かな。
霊幻少女はラストの終わり方が壮絶すぎるが、そこに至る経緯が「何やってんのあんた( ゚д゚)!?」なもんだから話が入ってこないんだわ。
(日本公開版と台湾版で微妙に話が違うのもあるけど) pic.twitter.com/m7o8YI8S98— KATSU (@katsunori19811) November 23, 2020
『幽幻道士』は香港映画の『霊幻道士』を土台にして台湾で製作されたアクション×ホラー×コメディー映画…つまり『霊幻道士』とは別物だったのです!
[box04 title=”【ここに注目!!】”]- 『幽幻道士』は「亜流キョンシー作品」→「霊幻道士もどき」※亜流とは?:まね、独創的でない
- 『霊幻道士』を模して台湾の製作会社やスタッフが製作
- 『霊幻道士』の続編ではない→『幽幻道士』として作品が独立している
『幽幻道士』シリーズが亜流作とは!どうりで霊幻シリーズと混ぜて見ると混乱?しますよね。
また、1987年に『幽幻道士|キョンシーズ』の邦題でTBSの「月曜ロードショー」にて放映したところ、高視聴率となり大ブレークしたそうです。
どちらかと言うと『幽玄道士』は日本で知名度が高く、この時に「テンテンちゃん」のファンが続出したんでしょうね!
気になる作品をまとめてみると…
【亜流作『幽玄道士』シリーズとは?】
- 『幽幻道士』:1986年
- 『幽幻道士2』:1987年
- 『幽幻道士3』:1988年
- 『幽幻道士4』:1988年
特徴:ヒロインの「テンテン」「フルメタルキョンシー」などのオリジナルキャラ
さて、見る順番ですが『幽幻道士』シリーズは台湾独自の作品なので、このシリーズから見始めるのもありです。
しかし、キョンシーシリーズを初めて見る方は、「霊幻シリーズ」を見てから「幽幻シリーズ」の4まで見ると「正統派キョンシー」と「亜流キョンシー」の違いをより楽しめるかもしれませんね。
- 新・幽幻道士|立体奇兵:1989年
この作品は5作目にあたり通称「幽玄5」ですが、特別思考で立体3D映画として製作されています。(だから、「立体奇兵」!)
仕組みですが、劇場で3Dスコープを使用すると見せ場が飛び出てくる?凝った作品で、ストーリーも独立していて「幽玄4」までとは異質です。
なので、『来来キョンシーズ』シリーズを完了してから見る方が繋がりが自然で違和感なく見られるでしょう。
[chat face=”R0022423-350×350-1.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]何でも、この『新・幽幻道士』はTBSが日本語吹き替え版まで造ったみたい!だけど放映されず、2006年にアットエンタテイメントよりDVDが発売された幻物らしいよ![/chat]ここまで『幽玄道士』シリーズのご紹介でしたが、いかがでしたか?この亜流作を皮切りに、様々なキョンシー派生作品が生まれたのです。
『来来キョンシーズ』は『幽幻道士』のスピンオフ?
この前見たキョンシーの元ネタでもある霊幻道士シリーズ?番外編?をアマプラで。キョンシーと人間のラブコメ要素あり、アクションありで面白かった〜! pic.twitter.com/5a2qDx4HGj
— ユーリ@Yuri_Yukiyama (@79Smack) October 22, 2020
多分、レンタルするときに混乱してくるのは『来来キョンシ―』ではないですか?
「来来」が目についたりして(笑)これは、どのシリーズに属するのか?正解は『幽玄道士』シリーズなのです。
では、特徴をまとめると…
[box05 title=”【来来キョンシーズとは?】”]- 1988年台湾で製作
- 『幽幻道士』シリーズに属し、スピンオフ(外伝)作品
- テレビドラマ→TBSが出資して台湾で製作・日本でのみ放映目的(日本語版しか無い)
- 映画版とはキャラクター設定が1部異なり、子供向け?
『幽幻道士』が日本で大人気となったため、TBSが『幽幻道士』のスピンオフ(外伝)のドラマを造ったのです。
[chat face=”niyatsuki-hiyoko-350×350-1.png” name=”ぴよ吉” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]『来来キョンシーズ』にTBSが出資していたとは!因みに主題歌は松本隆と細野晴臣がつくったんだって![/chat]…と考えると『来来キョンシ―』シリーズを見るのは『幽幻道士』シリーズを4まで完了してから見ると、ドラマオリジナルのキャラがいてもわかりやすいですね。
『来来キョンシ―ズ』をはじめとするスピンオフの作品は他にもあります!
【キョンシー映画の外伝たち】
- 『来来キョンシ―ズ』:1988年(人気のテンテンちゃんシリーズ)
- 『霊幻少女帰ってきたテンテン』:1992年
- 〔キョンシーブームの便乗作品〕
- 『妖怪道士』:1983年(キョンシー出演なし、ギャグアクション)
- 『キョンシーグーニーズ/呪われた秘宝』:1987年(面白恐怖)
- 『再来キョンシーズ』:1989年(これまでのキョンシーとはひと味違うギャグ強)
こんな感じですが、『来来キョンシ―』シリーズ以外は流行りに便乗した派生作品らしく、「似ても似つかない」ようですが(笑)
まとめ
@michemolto そなの?!キョンシーといえば、本格派の霊幻道士から、子供向けの幽幻道士、スピンオフの来来キョンシーズが人気!膝を曲げずに飛んで進む死体なんだ。息を止めると人の存在が分からない。御札を貼って封印! pic.twitter.com/iztMRe79QG
— アビ (@dearkittycat22) February 17, 2015
『霊幻道士』と『幽玄道士』の違いや『来来キョンシーズ』の属性について解説してきましたが、いかがでしたか?
解説の盛りが多くて覚えきれない!なんて声が聞こえてきそうですが…(すみません)
では、オススメの見る順番をまとめますね。
まずは元祖「サモハン3部作」を見てから『霊幻道士』シリーズを連続で見て、最後に『キョンシー』2013年を見ましょう。
『霊幻道士』シリーズが完了したら、亜流作『幽幻道士』シリーズを4まで見ます。
次はスピンオフの『来来キョンシ―ズ』を見てから、『新・幽幻道士|立体奇兵』という順番ですね。
これで、ストーリーやキャストが繋がらなくてつまらない!なんてことにならないでしょう。
いや~キョンシーの世界は奥深い…!調べていて驚嘆しました(笑)
是非、今回の見る順番を活用してくださいね。
今回は『霊幻道士』シリーズと『幽幻道士』シリーズ、『来来キョンシーズ』のオススメしたい見る順番のご紹介でした。