【深夜ドラマ】蓮佛美沙子＆トリンドル玲奈W主演『今夜すきやきだよ』レビュー

2023年3月30日

結婚したいけど家事ができない”あいこ”と、家事が好きだけど結婚に興味のない”ともこ”の主人公2人を蓮佛美沙子とトリンドル玲奈が演じる『今夜すきやきだよ』が、深夜ドラマの代名詞であるテレビ東京金曜深夜の「ドラマ24」から発表されました。

原作は、「第26回手塚治虫文化賞新生賞」を受賞した谷口菜津子の同名コミックス。おいしいご飯を通して性別ゆえの問題を考えるガールズムービーが共感を呼んでいます。

Contents

作品情報

放送開始日：2023年1月7日（土）0:12～
原作漫画：谷口菜津子『今夜すきやきだよ』（yomyom　くらげバンチ掲載）
脚本：山西竜矢、今井慎一、本間かなみ
監督：太田良、山中瑶子
制作：テレビ東京、ザ・ワークス

恋愛体質の”あいこ”とアロマンティックの”ともこ”、ジェンダーロールや、婚姻制度、性別にまつわる生きづらさに立ち向かう2人の姿をおいしいお家ご飯を通して描きます。脚本は、映画『彼女未来』で大林賞、舞台『とりわけ眺めの悪い部屋』で浅草九劇賞の特別賞で特別賞を受賞した山西竜矢が、初の連続ドラマ脚本を担当しました。

主人公の２人には、ドラマ問わず話題作に出演している蓮佛美沙子と、モデルや役者などマルチに活躍しているトリンドル玲奈が等身大のヒロインを演じています。

『今夜すきやきだよ』あらすじ

内装デザイナーとして働く”あいこ”は、仕事はデキるが家事は苦手。結婚はしたいけれど、家庭的な妻を求める彼とすれ違い気味です。一方、絵本作家の”ともこ”は、家事は得意だけれど仕事は上手くいかず、さらに誰にも恋愛感情を抱かないアロマンティック。正反対の２人は、偶然にも再会し、ある出来事をきっかけに一緒に暮らすことになりますが…

『今夜すきやきだよ』の登場人物とキャスト

太田あいこ（蓮佛美沙子）

内装デザイナーとして働いており、仕事はできるが、家事全般が苦手です。結婚願望は強いけれど、家庭的な妻になれずに悩んでいます。

仕事はデキるが、家事が苦手な”あいこ”を演じるのは、女優の蓮佛美沙子です。蓮佛美沙子は、2005年スーパー・ヒロイン・オーディションMISS PHOENIXにてグランプリを獲得。その後、2007年『転校生さよならあなた』、『バッテリー』、『犬神家の一族』に出演し、キネマ旬報ベスト・テン日本映画新人女優賞、第22回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。代表作には、NHKドラマ『べっぴんさん』や映画『鋼の錬金術師』があります。

浅野ともこ（トリンドル玲奈）

絵本作家ですが、スランプ気味で新作を書けないでいます。家事は得意だけれども、他人に恋愛感情を抱かないアロマンティック。

家事は得意だけれど、恋愛感情がなく、仕事がうまくいかない”ともこ”を演じるのは、モデルで女優のトリンドル玲奈です。トリンドル玲奈は、ファッション誌『JJ』の専属モデルをはじめ、多数の雑誌で活躍。女優としても、映画『リアル鬼ごっこ』、ドラマ『ごめんね青春！』、バラエティ『テラスハウス』などに出演しています。

杉浦ゆき（鈴木仁）

内装デザイナー。あいこに運命を感じ、恋に落ちます。

あいこに惹かれている杉浦ゆきを演じるのは、俳優の鈴木仁です。鈴木仁は、2014年アミューズオーディションのファイナリストで、第31回メンズノンノモデルオーディションで準グランプリに輝いた後、専属モデルとして活躍。俳優としても話題作に数多く出演しています。代表作は、映画『心に吹く風』、『兄に愛されすぎて困っています』、『斉木楠雄のΨ難』、その他ドラマ『リバース』、『花のち晴れ～花男Next Season～』があります。

村山しんた（三河悠冴）

フリーランスのWebライター。ともこの友人。

ともこの友人であるライター・村山しんたを演じるのは、俳優の三河悠冴です。三河悠冴は、映画や舞台、CMに多方面で活躍しています。代表作には、映画『俳優・亀岡拓次』や『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』、『暗殺教室～卒業編～』や『秘密 THE TOP SECRET』、舞台『ママと僕たち』、CM『スニッカーズ/パーティー篇』、LINECM『ゲットリッチ/決めようぜ篇』があります。

『今夜すきやきだよ』に対するネットの評判は？

今夜すきやきだよの2人を見てても思ったけど、私が抱えてる問題なのに私以上に怒ったり悔しがったりしてくれる友達がいるだけで抱えてた嫌な感情が和らいじゃうの良すぎて涙ちょちょ切れそうになった…人生2周目でも仲良くなりたいと思える友達って人生の財産すぎる
— せせりこ (@seseriko_21) March 12, 2023

今夜すきやきだよ9話まで見終わった。このドラマの好きなところは、マイノリティというラベルを持つともこだけでなく、世間的にはマジョリティとみなされるあいこやゆきも、"普通"を疑って向き合って、自分にあったやり方を探し出し、規範に立ち向かう強さなんだろうと思う
— gale (@laktm1670) March 7, 2023