農作物が収穫期を迎え、美味しい食べ物が食卓にずらりと並ぶ秋。暑さも和らぎ、気持ちのいい気候も相まって食欲が増す季節です。美味しい食べ物は、空腹だけでなく心も満たしてくれてホッコリとしますよね。
今回は、思わず胃袋が刺激される“食欲の秋”にピッタリな映画おすすめ作品を紹介していきます!
Contents
食欲の秋!おいしそうな食べ物でホッコリする映画5選
『南極料理人』(2009年・日本)
南極の中でも、さらに奥地にある孤島「南極ドームふじ基地」に派遣された8人の越冬隊員たちの楽しみなことと言えば毎日の食事。料理人として派遣された西村隊員がもてなす料理を中心に、単身赴任生活を送る隊員たちの何気ない些細な日常を綴ったユーモラスな作品です。
伊勢海老を丸ごとエビフライにしたり、固まり肉を豪快に焙ったりと、なんとも気持ちのいい料理っぷり!それだけではなく、スタンダードな朝ごはんやホカホカのご飯で炊いたおにぎりの温かな描写に目が釘付けになります。ラーメンを欲する隊員のためになんとか工夫して食べさせてあげるエピソードや、日本にいる家族とのやりとりに胸が熱くなることも。疲れた時にふと見たくなる不思議な中毒性があります。
『シェフ~三ツ星フードトラック始めました』(2014年・アメリカ)
有名レストランの料理長・カールは、保守的なオーナーに反発し辞職。故郷マイアミのソウルフードであるキューバサンドの美味しさに気づき、フードトラックの移動販売をしながらアメリカを横断することに。旅をしながら家族や仲間たちとの絆を深めていくハートフルコメディです。
レストランで創作された料理も美しくてそそられますが、肉汁滴るキューバサンドの、なんとも美味しそうなこと!フードトラックをきっかけに息子との絆を深める様子がとても微笑ましくなります。自分の料理にこだわり続けていたカールが、お客さんを喜ばせたいという原点に気づく旅路がとても爽快な作品です。
『リトルフォレスト 夏・秋/冬・春』(2014年/2015年・日本)
都会での生活が肌に合わず、故郷の東北の山間にある小さな集落で自給自足生活を送るいち子。突然この土地を離れて音信不通になった母の教えや、集落の人々との交流の中で、春夏秋冬を肌で感じながら旬の食物を“いただく”生活を丁寧に映し出し、1人の女性の心の変化を細やかに描くヒューマンドラマです。
夏と秋、冬と春と二部構成で制作されたこの作品は、農作物の成長に合わせ1年かけて撮影されたドキュメンタリー要素も含まれるリアルな食物が魅力的。野菜や山菜のみずみずしさ、ストーブで焼くパンやマフィンの香ばしさなど、五感がフルに刺激される映像に、ゆったりとした贅沢な時間を味わうことができます。
『かもめ食堂』(2006年・日本)
フィンランドの首都・ヘルシンキで日本食の小さな食堂を開いたサチエ。最初は閑古鳥が鳴いていたものの、日本から観光旅行で来たミドリやマサコが食堂を手伝うようになり、個性豊かな地元の住人が次々と店を訪れて次第に食堂が繁盛するように。3人の女性たちが悩みを共有しつつも、のんびりと過ごす穏やかな空気が流れるハートフルな作品です。
大きな事件が起こるわけではありませんが、要所でおにぎりや肉じゃが、焼き鮭などの日本のソウルフードが出てきて、思わずお腹が鳴ってしまいます。シナモンロールとコーヒーの湯気から伝わる温かさは、なんとも言えない美しさ!観ているだけでお腹も心も癒される、柔らかで不思議な映画です。
『ジュリー&ジュリア』(2009年・アメリカ)
1960年に料理本でブレイクしたフランス料理研究家のジュリア・チャイルドの全レシピを、1年かけて作るとブログで宣言した、現代のニューヨークで暮らすジュリー。50年の歳月を交互に映し出しながら、ジュリアとジュリーの2人の女性の真っすぐな生き様を描く、実話に基づいたヒューマンストーリーです。
ジュリアの料理を忠実に再現しようと奮闘するジュリーですが、ポーチドエッグがうまく作れなかったり、シチューを焦がしてしまったり…。素人感丸出しの調理過程が微笑ましく、その失敗した料理をつまみ食いさせて!と思わせる愛嬌があります。それぞれの旦那様が料理する2人を温かく見守っていてくれる夫婦関係にもホッコリ。本格的な料理を作ってみたくなる作品です。
まとめ
今回は、実りの豊富な”食欲の秋“にこそ観たい、おいしそうな料理が登場するホッコリ系映画を紹介しました。お腹が鳴ってよだれが出てきたら、映画に出てくるレシピを再現してみるのも面白いかもしれません。お腹も心も満たされる映画を観て、秋を楽しみたいですね!