第157回直木賞を受賞した佐藤正午のベストセラー小説『月の満ち欠け』が実写映画化され、今月初めに公開されました。
今回は、日本映画界が誇る実力派キャストと緻密な人間描写と圧倒的な映像美を作り出す廣木隆一監督によって制作された、話題の映画『月の満ち欠け』について紹介していきます。
Contents
作品情報
- 映画公開日:2022年12月2日
- 原作:佐藤正午
- 監督:廣木隆一
- 脚本:橋本裕志
- 音楽:FUKUSHIGE MARI
- 配給:松竹
原作は、佐藤正午の最高傑作とも言われる純愛小説『月の満ち欠け』。不慮の事故で妻子を亡くした男性と、ある女性に恋をした男性が、ひとりの女性について語るうちに展開していくラブストーリーとなっています。
映画化にあたって、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも源頼朝を好演した、国民的俳優・大泉洋を主役に抜擢。また、他キャストも有村架純や今話題のドラマ『silent』に出演中の目黒蓮、柴咲コウら豪華俳優陣を集めました。監督は、小説を実写化する経験が豊富な廣木隆一が務めます。
『月の満ち欠け』のあらすじ
順風満帆な人生を送っていた小山内堅は、不慮の事故で妻子を失ってしまいます。悲しみから立ち直れない小山内の前に、ある日、三角哲彦という男が訪れます。そして三角は、小山内の娘・瑠璃が事故当日に面識がないはずのない自分に会いに来ようとしていたこと、そして、三角も「瑠璃」という同じ名前を持つ女性をかつて愛したこと、その女性との思い出を語り始めるのでした。
『月の満ち欠け』の登場人物とキャスト
小山内堅(大泉洋)
仕事も家庭も順調だった時に、妻子を不良の事故で失ってしまい、2人のことを忘れられずに生きている。
妻子を亡くした主人公・小山内堅を演じるのは、大泉洋です。大泉洋は、2011年『探偵はBARにいる』で第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。以降、数々の作品に出演し、実力派俳優の地位を確実なものとしてきました。近年では、2020年から続けて2年『NHK紅白歌合戦』の司会を担当しており、2022年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼朝を演じています。
正木瑠璃(有村架純)
小山内の娘と同じ名前の女性。1980年の雨の日に当時大学生だった三角と運命的な出会いをする。
謎めいた女性・正木瑠璃を演じるのは、有村架純です。2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で人気女優となり、2015年の『映画ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞をW受賞しています。その後も数々の作品に出演し、名だたる賞も受賞しています。近年の出演作には、2021年『るろうに剣心最終章The Final/ The Beginning』、2022年『前科者』などがあります。
小山内梢(柴咲コウ)
小山内の最愛の妻。数年前に事故で他界している。
亡くなった小山内の妻・小山内梢を演じるのは、柴咲コウです。柴咲コウは、2000年『バトル・ロワイヤル』で注目を集め、2001年『GO』で第44回ブルーリボン賞最優秀新人賞、第25回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・新人俳優賞をはじめ多数の賞を受賞しています。出演作には、2003年『黄泉がえり』、2004年『着信アリ』、2006年『日本沈没』、2008年『容疑者Xの献身』、2017年NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』など話題作が多数あります。
三角哲彦(目黒蓮)
大学生の時に正木瑠璃と許されない恋をする。その後、ある事をきっかけに突然小山内を訪ねてくる。
小山内を訪ねてきた青年・三角哲彦を演じるのは、目黒蓮です。目黒蓮は、ジャニーズグループ・Snow Manのメンバーです。近年では俳優としても活躍しており、出演作には、2021年『教場Ⅱ』や、2022年『映画おそ松さん』、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』などがあります。また、2022年ドラマ『Silent』での耳の聴こえない青年役も話題となっています。
正木竜之介(田中圭)
正木瑠璃の夫。瑠璃を愛するあまり感情が暴走することもある。
正木瑠璃の夫・正木竜之介を演じるのは、田中圭です。田中圭は、2003年『WATER BOYS』で注目を集め、その後も映画やドラマに多数出演しています。近年の出演作品には、2019年『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』、2021年『あなたの番です劇場版』などがあります。
緑坂ゆい(伊藤沙莉)
小山内の娘・瑠璃の親友。瑠璃の死後、母親になり、小山内にある頼みごとをする。
亡くなった瑠璃の親友・緑坂ゆいを演じるのは、伊藤沙莉です。2017年NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で注目を集め、ブルーリボン賞助演女優賞など受賞歴多数です。近年の主な出演作は、『ステップ』や『劇場』、『ホテルローヤル』、『ボクたちはみんな大人になれなかった』などがあります。
『月の満ち欠け』に対するネットの評判は?
月の満ち欠け感想🌙
(ネタバレなし)
原作と終わり方が違ってびっくりした!
でも時系列とかは映画の方が分かりやすかった!
大泉さんと田中圭演技上手ぁ。
あと見方変えたらちょっとホラー笑めめを観に行ったはずが全然めめ以外を見てた映画だった(それだけめめを役として見れたんだと) pic.twitter.com/DDMajthCWY
— とも (@mnssksk) December 4, 2022
先日観た映画「月の満ち欠け」の感想。
田中圭さん演じる竜之介は、ただただ酷い男で、出会いも半ばストーカー的な感じだよな~と。「とんだハズレくじ」は、むしろ瑠璃さんが言うべきセリフ。子どもが生まれたら毒親になりそうなタイプだよな~と。泣けるシーン多々ありで、全体的には凄く良かった。 pic.twitter.com/PVpAYqeTWl— まきこ@愛のマスター❤ (@makiko_photo) December 5, 2022
月の満ち欠け感想
・普通に泣いた
・子役含め俳優陣レベル高すぎ
・個人的MVP田中圭
・私も食べたいな美味しそう
・これギリR指定入らんかったんだ
結論、原作読んでもう1回見ます
#月の満ち欠け #月の満ち欠けみたよ— 映画館の住民 (@su_miru_) December 2, 2022
『月の満ち欠け』のレビュー・総評
純愛小説をもとにしていますが、テーマが「生まれ変わり」でもあるので、物語の設定を受け入れられるかは人それぞれのようです。受け取り方によっては、感動するという人と、怖いと思う人がいますが、そう思えるのは俳優陣の演技が真に迫っていたからかもしれませんね。
特に最後の展開には驚きがあるようで、気になる方はぜひ本編をご覧ください!