松山ケンイチ&長澤まさみが初共演!映画『ロストケア』レビュー

松山ケンイチ&長澤まさみが初共演!映画『ロストケア』レビュー

「凍てつく太陽」などの社会派ミステリーを得意とする作家・葉真中顕のデビュー小説「ロスト・ケア」を実写化。実写化にあたりメガホンをとったのは、同じく『そして、バトンは渡された』や『老後の資金がありません!』などの小説を映画化し、第46回報知映画賞監督賞も受賞した前田哲監督です。メインキャストには、初共演の松山ケンイチと長澤まさみを迎えた話題作です。

松山ケンイチ&長澤まさみが初共演!映画『ロストケア』レビュー

今回は、そんな映画『ロストケア』について紹介していきます。

目次

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作品情報

  • 映画公開日:2023年3月24日
  • 原作:葉真中顕「ロスト・ケア」(光文社文庫刊)
  • 脚本:龍居由佳里 前田哲
  • 監督:前田哲
  • 音楽:伊原摩利彦
  • 主題歌:森山直太朗「さもありなん」(ユニバーサル ミュージック)
  • 配給:東京テアトル日活

初共演の松山ケンイチと長澤まさみが、連続殺人犯として逮捕された弁護士と検事を演じる社会派サスペンス映画。原作「ロスト・ケア」は、作家・葉真中顕のデビュー作であり、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作です。監督は、数々のヒット小説を映像化してきた前田哲監督が務め、脚本には『ストロベリーナイト』を担当した龍居由佳里が務めました。

『ロストケア』のあらすじ

ある民家で老人と介護士の死体が発見され、死亡した介護士の同僚・斯波宗典(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かんできた。彼の仕事ぶりは献身的で利用者家族からも好評だったが、検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤める介護施設で老人の死亡率が異様に高いことに違和感を抱く。いったい何が起きているのか、真相を明らかにしようとする彼女に斯波は、「老人たちを殺したのではなく救ったのだ」と主張するのだった。

彼は何故多くの老人を殺めたのか?彼の言う『救い』とは何なのか?調査を進めていくうちに介護家族の厳しい現実を知る大友は、法の正義のもと、斯波の信念と向き合っていくのだった。

『ロストケア』の登場人物とキャスト

斯波宗典(松山ケンイチ)

介護付き有料老人ホームに勤務する介護士。実は、42人もの老人を殺害しています。

施設の利用者家族からの評判もよかった介護士・斯波宗典を演じるのは、俳優の松山ケンイチです。ドラマ『ごくせん!』や映画『男たちの大和 YAMATO』などに出演。NHK大河ドラマ『平清盛』、映画『デスノート』では主演を務めました。

大友秀美(長澤まさみ)

斯波の事件を担当する検事。老人を殺したのではなく救済したという斯波の言動に動揺する。

斯波の主張に対して、法の正義のもと斯波と向き合っていきます。

斯波と対峙する検事・大友秀美を演じるのは、女優の長澤まさみです。長澤まさみは、2003年に映画『ロボコン』で初主演し、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』では第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、話題賞を受賞しました。その後も目覚ましい活躍を続けており、出演作には、映画『ラフ ROUGH』や『涙そうそう』、ドラマ『ドラゴン桜』やNHK『功名が辻』、『ラスト・フレンズ』やNHKドラマ『真田丸』など多数あります。

椎名幸太(鈴鹿央士

検察事務次官。得意の数学で事件にアプローチしていきます。

大友秀美のサポートをする事務次官・椎名幸太を演じるのは、モデルであり俳優の鈴鹿央士です。鈴鹿央士は、集英社「MEN’S NON-NO」の所属モデル。俳優としては、『蜜蜂と遠雷』で映画デビューし、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第93回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞など多くの賞を受賞しています。その他、出演作品には、NHK連続テレビ小説『なつぞら』、『ドラゴン桜』や『六本木クラス』、『silent』があります。

斯波正作(柄本明)

斯波の父で、過去に息子に介護されていた。

斯波の父・斯波正作を演じるのは、俳優の柄本明です。柄本明は、1976年に劇団東京乾電池を結成し、以後座長として舞台に立ち、その後、多くの映画に起用されています。1998年『カンゾー先生』で第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得。2010年には第32回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、2011年には紫綬褒章を受賞しました。代表作には、NHKドラマ『太平記』や『やんちゃくれ』、『流星の絆』、映画『シン・ゴジラ』や『後妻業の女』などがあります。

『ロストケア』に対するネットの評判は?

『ロストケア』のレビュー・総評

現代の日本において、大きな問題である「介護」というテーマに対してスタッフ全員が真剣勝負した作品です。被介護者を大事に思う一方で、自分をすり減らし疲弊してしまう家族をどう見るのか、「本当の救い」とはなにか?見た後に、さまざまな感情が押し寄せてくる作品になっています。

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