【超話題作】『レジェンド & バタフライ』のキャストと見どころは?

【超話題作】『レジェンド & バタフライ』のキャストと見どころは?

2023年1月に上映を開始したキムタク 映画『レジェンド&バタフライ』が、公開わずか9日間で観客動員約83万人、興行収入約10億7600万円という大ヒットを記録しています。タイトルにもなっている『レジェンド&バタフライ』、レジェンドは言わずもがな、織田信長のことですね。そしてバタフライとは、別名を「帰蝶」という妻・濃姫を指しています。この作品は、単に織田信長が天下を取った歴史を再現したものではなく、信長が愛する妻・濃姫とともに歩んだ波乱の人生を切り取った物語です。

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『レジェンド&バタフライ』注目の豪華キャスト陣

木村拓哉:織田信長役

大うつけ(常軌を逸した変わり者)と呼ばれていた尾張国の織田信長を、カリスマアイドル出身の俳優・木村拓哉さんが熱演します。これまで、数々の戦に打ち勝ってきた強い男として知られている信長ですが、本作ではまるで現代にいる”普遍的な夫”の顔も見せていますよ。

綾瀬はるか:濃姫(のうひめ)役

織田信長と政略結婚する濃姫を演じるのは、いつまでもその透明感を放ち続ける女優・綾瀬はるかさん。信長と結婚するも気が合わず、密かに信長の暗殺を企てるほど憎んでいました。しかし、実父を内乱で失ったショックから自害しようとしたとき、生きる意味を教えてくれた信長と支え合い生きていくように。

伊藤英明:福富平太郎貞家(ふくずみ へいたろう さだいえ)役

亡くなった濃姫の父・斎藤道三の家臣だった男で、道三の死後は娘の濃姫に仕えました。濃姫が信長と結婚した際も、お供で織田家に仕えるように。実はこの福富平太郎貞家は、これまで時代劇に出てきたことのない人物。架空ではないかとまでいわれています。しかし、小説「国盗り物語」には登場するれっきとした実在人物であり、息子の福富秀勝とともに最期まで織田家に仕えた人物だったそう。

中谷美紀:各務野(かがみの)役

濃姫にとり一番の理解者であり、時に咎め時に背中を押す、まるで母親のような存在。侍女という立場で、濃姫とは主従関係にありながらも、ハグ文化のない日本で愛おしそうに濃姫を抱きしめるシーンは涙を誘います。

北大路欣也:斎藤道三(さいとう どうさん)役

濃姫の父で、「美濃のマムシ」と呼ばれた下剋上の代表格。尾張国と和議を結んだことで、娘の濃姫を織田家へ嫁がせます。粗暴で陰険な性格で知られていますね。長良川の戦いで戦死し、娘の濃姫に計り知れないショックを与えることに。

宮沢氷魚:明智光秀(あけち みつひで)

母親がアメリカ人とのハーフという宮沢さんは、クォーターのため髪や瞳の色、そして身長までもが日本人離れしています。そんな中、自分にしか演じられない明智光秀を作り出そうと奮闘した宮沢さんは、「人間・信長のパートナーが濃姫なら、光秀は魔王・信長のパートナー」と語りました。信長に裏切られ、最後に本能寺の変を起こした光秀が、心から信頼していた主君への思いを演技に込めたといいます。

斎藤工:徳川家康役

徳川家康を演じた斎藤工さんの見どころは、なんといってもエンドロールで名前が流れるまで気が付かない人もいるという、衝撃のビジュアル。肥満体型だったといわれている家康を忠実に再現すべく、目以外の全てに特殊メイクを施しています。のちに戦国時代を終わらせ、江戸幕府を開くことになる家康を、持ち前の朗らかな笑顔と強い目力で演じ切りました。

『レジェンド&バタフライ』話題の見どころとは

幾度となく描かれてきた織田信長が主役の物語の中でも、全く違う切り口から攻めたキムタク 映画。その伝えきれない見どころを、一部ご紹介していきましょう。

誰も知らない信長の「人間味あふれる真の姿」が拝める

織田信長といえば、周りから恐れられる非人道的な行いで知られている人物。戦国時代に天下を取り「魔王」と呼ばれた信長の、人間味あふれる真の姿にフォーカスしたストーリーが見どころです。数々の冷酷な行いもしてきた信長ですが、そこに至るまでの葛藤や苦悩については、あまり語られてきませんでした。本作は、客観的に織田信長という人物の歴史を見るというよりは、1人の男の生き様を見るような、そんな作品となっています。

記録が少ない妻の濃姫との絆に注目

織田信長という人物は、これまで実に様々な俳優が演じてきました。しかし、本作で全く違った視点から信長を見て感じることができるのは、男勝りな妻・濃姫が登場するためでしょう。実は、戦国時代において女性に関する記録はほとんど残っていません。濃姫という人物も、一般的な歴史研究ではあまり知られていない女性の1人なのです。そんな濃姫が信長の人生に与えた影響、仮面夫婦だった2人が紡いだ絆を描く本作では、まるで現代にいる普遍的な夫婦かのようなやりとりも見られます。鑑賞後、濃姫という強き妻に見守られた信長は、英雄でも魔王でもなく、ただの1人の男だったのだと思うでしょう。

一瞬も目が離せない!圧倒的な映像美

現代を生きる私たちは、戦国時代を知りません。それなのに、映画の世界に足を踏み入れた瞬間広がる、まるで自分がそこに生きているかのようなリアルな日本。忠実な再現が難しいとされる時代劇に求められる、圧倒的な創造力が凝縮されたような映像美に、胸を打たれること間違いないでしょう。

さまざまな解釈ができるラストシーン

ラストシーンは、見る人によって様々な解釈ができるエンディングとなっています。信長の最期といえば、本能寺の変。焼け跡から死体が見つからなかったという事実も有名ですよね。「実は本能寺から逃げ出したのではないか?」という説もあるほどですが、本作ではその疑問をさらに神秘的に、そして忘れられないものにする演出がなされています。あなたは本作を観た後、信長の最期をどう解釈するでしょうか?

まとめ

すでに大ヒットを記録しているキムタク 映画『レジェンド&バタフライ』。これまでの織田信長とは一線を引いたストーリーや切り口から、圧巻の歴史とそれぞれの人物に起こる過去を、リアルに感じることができるでしょう。見どころも多い『レジェンド&バタフライ』、ぜひ劇場でお楽しみくださいね!

投稿者 mutta